テレクラについて

テレクラとは

男性が店で待機し、店に電話してきた女性をナンパする、大雑把に説明するとそんなサービスをテレクラと呼びますが、現代のインターネットユーザーがテレクラと聞くと、ほとんどの人がカンパニー松尾監督のテレクラキャノンボールを連想すると思います。しかし、彼らがナンパをするにあたって地元のテレクラ店を使っていたでしょうか。

映画をご覧になった方はわかると思いますが、目的地への到達順位によるポイントや、テレクラ、ナンパ、出会い系、何でもいいから地元の女性とヤってポイント競う企画なので、時間効率をかなり重視した企画と言えます。

テレクラは性質上「待ち」の姿勢で利用するものなので、他のサービスを利用する競争相手がいる場合、そしてその競争に勝ちたい場合には選択してはいけないサービスです。

しかも現在は店舗数が少なく、テレクラ店が存在しない政令指定都市もあるほどで、基本的に首都圏から離れれば離れるほどテレクラ店は無くなります。

検索して出てくるほとんどの店はテレクラ店もどき

なのです。

そんな中でテレクラをタイトルに冠するには理由があります。
1つはカンパニー松尾氏が公言している内容からの仮説、1つは筆者の仮説を紹介します。

テレクラキャノンボールがタイトルにテレクラを冠する理由

1.カンパニー松尾監督のテレクラ愛

2014年12月24日の週プレNEWSインタビューで公言していますが、1992年当時、青森駅前にあったタッチという店舗が彼にとって初めてのテレクラで、初めてなのに30分で成功(性交)した事からテレクラを利用するようになり、その後テレクラで出会った女性と恋愛結婚しています。

このエピソード、彼にとってテレクラが特別な存在であることを証明する、これ以上ない根拠でしょう。

テレクラキャノンボール以前にも「これがテレクラ！即○○娘(○○にはアポ・ヤリ・ヌレ等の文字が入るシリーズ)」をリリースしており、最近はテレクラ全国制覇シリーズ「燃えよテレクラ」も復刻しています。
最初のテレクラキャノンボールは1997年にリリースされており、
出会いと言えばテレクラという時代
だったので、実際にテレクラ店を利用して出会った素人女性をハメ撮りしていた事が想像できますが、1997年から今までの間にテレクラ店が減り、タイトルに冠するのは少々無理があると言わざるを得ない状況の中、それでもテレクラという単語を使うのはテレクラ愛なのか、過去の自分が生み出した作品への愛なのか、当時のタイトルをそのまま使う事であの頃の勢いとテンションを引き継ごうとしたのか分かりませんが、何にせよ彼はテレクラを使って公私共に成功(性交)した男なので、その単語に特別な想いがあり、ナンパ、ハメ撮りと言えばテレクラ、カンパニー松尾と言えばテレクラ、なのではないでしょうか。
2.そもそもテレクラ店を指していない

言葉の持つ意味が時代に合わせて変化するという現象は皆さんも体感していると思います。

それは「やばい」という単語が「すごくいい」という意味になっていたりする、誤用とは別のもっと庶民的な感覚に近いレベルの出来事です。

テレクラという言葉も昔はテレクラ店を指していましたが、今は店舗数も減り、そのような店舗が存在している事を知っている人も減りました。

代わりに台頭したのが店舗を必要としない無店舗型のテレクラサービスであるツーショットダイヤルですが、サービスの内容が同じなので最近はテレクラと呼ばれる事が多く、この現状をミスターテレクラ・カンパニー松尾監督も理解しており、作中でテレクラ店は利用せずとも業界最大手ツーショットダイヤルであるテレクラマックスあたりは利用していたのではないか、と推測できます。
これでテレクラキャノンボールの名に偽りなし、となりますね。テレクラを利用して、ハメ撮りしているのですから。